1) 同工業園の概況



 宜興環保科技(環境保護科学技術)工業園は、1992年、江蘇省宜興市に開設された国家級高新技術産業開発区(国家認定によるハイテク産業パーク)です。
 現在、中国には53ヵ所の国家級同開発区がありますが、全国で唯一の「環境産業」をテーマにした特徴ある工業園として知られます。同工業園には「環保科技創業中心」(インキュベーションセンター)があり、既に10社余りの会社が創業しています。また、北京清華大学や上海交通大学、南京大学、浙江大学など、全国300の大学や800余りの新技術開発の成果を上げています。
 同工業園に展開する企業は既にメーカーを中心に約200の特許取得や800余りの新技術開発開発の成果を上げています。
 同工業園及び周辺に展開する企業は既にメーカーを中心に約1000社に及び、それに関わる就業人口は約6万人にのぼります。2003年の同産業の固定資産額は約10億RMB(約136億円)、販売額は44億RMB(約600億円)で、全国環境産業販売額の20%を占めます。この30年間で、宜興の企業が受注した全国環境事業の数は5万プロジェクト余りに及び、今後も5万プロジェクトの案件をかかえています。従って宜興に進出する外資系環境企業は、わざわざ全国に営業(市場開拓)することなく事業展開することができるのが同工業園の強みとなっていて、既に20カ国119社が進出しています。

   1. 浄排水処理関連約700社
   2. 大気汚染防止関連約100社
   3. 薬品、測定機器関連約70社
   4. 廃棄物処理・リサイクル関連10数社
   5. サービス、その他10数社




2) 宜興市の概要



 宜興市は江蘇省無錫市の南西50kmに位置し、観光地として著名な太湖の西岸に位置します。人口は約108万人。面積は約2083平方kmでほぼ東京都と同じ大きさです。
 かつては、上海から無錫経由で半日を要したが、2002年に上海南京高速道路の支線が開通し、交通アクセスは格段に改善され、上海との間を約2時間30分〜3時間で結ばれています。
 宜興はもともと春秋戦国時代から5000年の歴史を有する古都であり、「陶器」の名産地として、磁器の景徳鎮とともに中国では広く知られています。上海で流通している陶器のほとんどは宜興産であり、工芸品としても一流のため海外にも輸出されています。
 この他、「文化人の郷」としても知られ、古くから学者や文化人を全国に輩出し、多様な人脈を形成しています。また、「鐘乳洞」「竹の産地」もよく知られており、「環境産業の郷」「陶器の郷」とともに五つの郷と呼ばれるようになりました。また、全国県級市の基本競争力は8位にランクされています。



3) 交通・インフラ

  (国際空港からの距離)
  上海虹橋国際空港 190km
  南京国際空港 110km
  杭州国際空港 170km
  (国際港)
  上海港(10万トン) 230km
  張家港(5万トン) 120km





4) 宜興の生活環境





5) 同工業園と日中ベンチャー交流促進センターとの交流

 同工業国とは、川崎市経済局が平成17年2月26日に環境保護事業および環境産業の双方の発展に向けての相互協力意向書調印を受けて、同局上海事務所代行(日中ベンチャー交流促進センター専務理事)の中村が、アジア起業家村構想PRのために7月3日に同工業園を訪問して協議したことに始まります。


<写真は2005年7月2〜3日に、中村専務理事が宜興工業園を訪問したときの様子>


左より) 莫 克明 氏 (同工業園 副書記)
    崔 健敏 氏 (同工業園 管理委員会 主任、宜興市副市長)
    中村 和雄 ※日中ベン専務理事
    朱 旭峰 氏 (同工業園管理委員会副主任)
   周 小康 氏 (同工業園 招商一局 局長)




歓迎会




国際会議場でスピーチする中村専務理事




協議の様子




環境産業常設展示会場





平成17年7月27日〜29日に、川崎市アジア起業家村進出を目的として川崎市臨海部を視察のために来川。日中ベンチャー交流促進センターのプロジェクトである「日中3R資源循環事業」の合作について協議を行い、基本的合意に達し、今後具体的作業に入ることになった。




同工業園の
莫副書記と下條理事長---「合作の発展を祝って一献!」




莫副書記から陶器のおみやげの由来を聞く下條理事長




莫副書記から表敬訪問を受ける川崎市植松経済局長




JFE家電リサイクル工場の視察……資源循環の要であるリサイクル法について熱心に質問する周局長




JFE蛍光管リサイクル工場の視察……有害物質の処理と資源化への取り組みについて説明




川崎市経済局幹部とともに日中ベン資源循環3R事業委員会メンバーが歓迎会を催す